ミレニアル世代の沈黙

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FUJIFILM X-H1 から見る今後のXシリーズラインナップ

私は現在FUJIFILMのX-T1というミラーレスカメラを愛用している。

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T1 ブラック F FX-X-T1B

その前にはXシリーズのコンパクトシリーズだったXF1というレンズがボディ内に収まるギミックに凝ったカメラを使用していた。

FUJIFILM デジタルカメラ XF1  光学4倍 ブラック F FX-XF1B

というわけで自分で購入したカメラはずっとFUJIFILMなのだ。
まぁ大学生で初めてコンパクトデジカメを買ったくらいで、本格的に写真にハマったのは社会人になってからだが、、、
※それこそX-T1を買ってから泥沼だw

そんなFUJIFILMのカメラをなんとなく愛する私が、X-H1の発売によって変わりつつあるXシリーズのポジショニングについて考えてみた。

現在のXシリーズの住み分け

現在Xシリーズのレンズ交換式ミラーレスには大きく分けてタイプが4つある。

  • Proシリーズ
  • Tシリーズ
  • Aシリーズ
  • Eシリーズ

これ以外にもMシリーズなど現在後継機が出ていないが別のシリーズラインナップとなっていたものも存在する。
しかし今回はそれらは気にせずに、現在の手札からの戦略というか住み分けを考えてみたいと思う。

今回は縦軸で「対象層」を、横軸ではFUJIFILMのXシリーズの特徴である「ボディタイプ」でマッピングしてみようと思う。

分類モデル

分類モデル

Proシリーズ

Xシリーズのフラッグシップモデルと言えばこのシリーズ!
Xシリーズ自体も初代Proシリーズである、X-Pro1から始まったモデルで、特徴はライカを彷彿とさせる光学式レンジファインダーだろう。

もちろんそれだけではなく、各種最新機能や画像処理エンジンなど惜しみなくFujiの最先端が投入されているモデルである。

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-Pro2 ボディ X-Pro2

このシリーズはTシリーズと並んで「ダブルフラッグシップ」とも言われたモデルで今までのXシリーズの中では最も高価な部類に入る。
その上レンジファインダータイプなど使う人を選ぶ事この上ない。

そんな状況を踏まえて分類モデルにマッピングするとこの辺りだろう。

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さぁどんどん行こう

Tシリーズ

Proシリーズと並び「ダブルフラッグシップ」とされているこのシリーズ
私も愛用しているモデルで、現在はX-T2が現役の他、弟分としてのX-T20が現役ラインナップに名を連ねている。

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T2 ボディ X-T2-B

FUJIFILM ミラーレス一眼 X-T2 ボディ X-T2-B

基本的にTシリーズは一眼レフタイプのボディで、発売スパン的に若干Proシリーズより機能が充実している。
更に液晶チルトを採用するなど、利便性も考慮されたモデルとなっているのが特徴だろう。

ちなみに兄貴分と弟分との差は防塵防滴仕様の有無や、組み立てを日本でしてるか否かといったくらいしかない。
それでも軽さや金額面から弟分の方が幾分購入し易いエントリーモデルである事は間違いない。

という事でマッピングさせると、、、

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若干X-T2の方を一眼レフに特価させたのは、液晶のサイズや倍率などがT20よりも優れているからである。

とここまではダブルフラッグシップでそれなりに分かりやすかったが、こっからが戦略を考える上で重要なエントリー機達である。

Aシリーズ

Xシリーズでは最新のX-A5を筆頭に現在のラインナップはX-A3と2つ。
なぜX-A4が無いのかは知りません!!(海外だけのラインナップとかいう噂も、、、)

割りと純粋なエントリーモデルとして、Xシリーズの中では唯一ファインダーが無いモデルです。

その代わり自撮り機能をいち早く入れるなど、対スマートフォンの筆頭部隊のように見えます。
今までのモデルがカメラ好きを狙っているなら、まずその入口として女性層を取り込む入り口なんでしょうね。カラーラインナップからもそれが見て取れます。

これをマッピングすると、、、

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正直ボディタイプとしては中間の所謂コンデジモデル(背面ディスプレイでしか確認できない)ですが、この後のEシリーズの立ち位置を踏まえて若干一眼よりにしてみました。

Eシリーズ

Proシリーズから光学式ファインダーを取り除いたようなモデルで、レンジファインダーへの興味はあれど、Proほど振り切ってなくて実用性もあるモデルが使いたい人へ打ってつけのシリーズ。

現在のラインナップはX-E3のみですが、割りと根強い人気があるようで、FUJIFILMの2台持ちでは多いイメージです。

こいつをマッピングすると、、、

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現在のラインナップの立ち位置が見えてきた。

実は忘れてるあの名作達

ここまで見てきてわかったのは、AシリーズはTシリーズへ続いていく系譜で、EシリーズはProシリーズへの系譜であるという事。
ただそれと同じくらい気になったのが、Eシリーズがお世辞にもエントリーモデルと言えない金額帯であるという事。

そこで思い出したのが最近若者に大人気の「チェキ」写ルンです。」である。 実はチェキ自体はディスプレイなしのファインダーオンリーで、レンジファインダーとは違いますが一眼よりは近いものになると思います。

そして更にファインダーを覗いて気軽に撮れるのが「写ルンです。」だと思いませんか??

そしてこれをマッピングすると、実はレンジファインダーへの系譜も充実するのです!!

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このマッピングを踏まえた上で、現時点の考察とX-H1につなげていきたいと思います。

現在の立ち位置のまとめ

結果として見えてきたのは、エントリーモデルはあまり尖らせてないモデルを投入しつつも、そこからつながる先は明確に分かれているというものでした。

そしてこれは向いているレンズとも関連していると考えると辻褄が合います。
レンジファインダー型はそもそも望遠はあまり向いていません。それよりはスナップショットに向いてる中望遠までの単焦点レンズが適していると言えるでしょう。

逆に一眼レフタイプのものは電子ビューファインダーを採用しているので、望遠でも問題なく利用する事ができるのでこちらは望遠タイプが適していると言えるでしょう。

更に注目なのが最近ラインナップに加わったシネマレンズです。
一般ユーズはあまり見込んでいないかもしれませんが、現在のラインナップでは動画撮影に適したボディはありませんでした。

そこを埋めていくという意味で今回のX-H1は納得のラインナップになるかと思います。

逆にProシリーズの延長で今回のようなプロ向けタイプが発売されるかというと、ちょっと疑問です。
出るとすればProシリーズを軽量化して防塵防滴仕様を外したX-Tの弟分的なラインナップの方があり得るのではないかと思います。

結局X-H1はどんなユーザ向けなのか?

正直今回は動画を撮影して、且つ望遠に特価した撮影をするもののX-Pro2などのスナップ向けボディしか持っていない方が対象になるかと思います。

金額的にも新しい立ち位置的にも、X-Tシリーズから代替というよりは完全に新しいラインナップとみなした方がいいと思います。

とは言えカメラはお気に入りのボディに良いレンズをつけて撮るのが楽しかったりするので、買っちまえばいいんですよw

ちなみに私は値下がったX-Proシリーズを狙おうかと思っています!!